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アロマセラピーとは?研究で分かる効果と朝の取り入れ方

朝のテーブルで精油をディフューザーに垂らす女性と、珈琲を手に香りを楽しむ女性のイラスト
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Q. アロマセラピーとは何ですか?
A. 植物から採った精油(エッセンシャルオイル)の香りを、心と体の健やかさに役立てる方法です。病気を治す医療ではなく、暮らしの中で香りを楽しむセルフケアとして広まっています。

「アロマセラピーって、結局なにをすること?」と聞かれると、意外と答えに迷います。ディフューザーで香らせることも、マッサージも、どちらもアロマセラピーです。

結論から言うと、アロマセラピーは「精油の香りを、決まった方法で安全に暮らしに取り入れること」です。効果については、研究で見られたことと、まだ言えないことを分けて知っておくと迷いません。

この記事では、言葉の意味と歴史、5つの楽しみ方を整理します。研究で分かっていることと、安全に使う注意点も紹介します。最後に、お香で楽しむ朝の取り入れ方をまとめました。Me-Kouの天然お香はオンラインショップ、またはLINEからお気軽にお問い合わせいただけます。

Contents
  1. この記事でわかること
  2. アロマセラピーとは?精油の香りを心身のケアに使う方法
  3. アロマセラピーはいつ生まれた?名付け親はフランスの化学者
  4. アロマセラピーのやり方は?代表的な5つの楽しみ方
  5. アロマセラピーの効果は?研究で見られたことと、まだ言えないこと
  6. アロマセラピーは安全?精油を使うときの注意点
  7. アロマセラピーをお香で楽しむには?朝の3ステップ
  8. アロマセラピーは「整えるための香り」として朝に取り入れよう
  9. よくある質問

この記事でわかること

  • アロマセラピーの意味と、アロマテラピーとの違い
  • 名付け親とされるフランスの化学者と、日本に広まるまでの歴史
  • 芳香浴・沐浴など、代表的な5つの楽しみ方
  • 研究で見られたことと、まだ言えないこと
  • 精油を安全に使う注意点と、お香で楽しむ朝の取り入れ方

アロマセラピーとは?精油の香りを心身のケアに使う方法

アロマセラピーとは、植物の精油の香りを、心と体を整えるために使う方法です。「アロマ(香り)」と「セラピー(療法)」を合わせた言葉です。

アメリカの国立補完統合衛生センター(NCCIH)は、補完的な健康法の一つと位置づけています。精油は、吸い込むか、薄めて肌につけて使うのが一般的です。

アロマセラピーとアロマテラピーは同じもの

「アロマセラピー」は英語読み、「アロマテラピー」はフランス語読みです。指しているものは同じです。

日本ではフランス語読みの「アロマテラピー」もよく使われます。資格や協会の名前で見かけるのは、こちらの表記が多いようです。

日本では「治療」ではなく「暮らしの楽しみ」

日本では、精油の多くは医薬品ではなく雑貨として売られています。そのため、病気が治る・症状が消えるといった効き目をうたうことはできません。

この記事でも、香りで病気が治るとは書きません。研究で見られた変化を、そのまま紹介する形にしています。

精油そのものの選び方や、アロマオイルとの違いはアロマオイルとは?にまとめています。

アロマセラピーはいつ生まれた?名付け親はフランスの化学者

アロマセラピーという言葉は、20世紀のフランスで生まれました。名付け親とされるのは、化学者ルネ=モーリス・ガットフォセです。

1910年のやけどの逸話、1937年の著書出版、1980年代の日本での広まり、1996年の協会設立までのアロマセラピーの歩みをまとめた図

香りで心身を整える習慣そのものは、古代から世界各地にありました。それを「アロマセラピー」という名前でまとめたのが、およそ90年前のことです。

やけどとラベンダー精油の逸話

ガットフォセは香料会社の化学者でした。1910年、実験中の事故で手に大やけどを負ったと伝えられています。

そのとき使ったラベンダー精油で傷の治りが良かった、という逸話が残っています。この体験をきっかけに精油の研究を深めたとされます(EBSCOの人物解説)。

1937年、彼は『Aromathérapie』という本を出しました。この本が「アロマセラピー」という言葉を広めたとされています。ただし、やけどの経緯は資料によって書き方が違う点も添えておきます。

フランスからイギリス、そして日本へ

その後、フランスでは医師のジャン・バルネが精油の研究を続けました。イギリスでは、精油を使ったマッサージが美容の分野で広まります。

日本に広く知られたのは1980年代です。1996年には、アロマテラピーの普及を目的に日本アロマテラピー協会が設立されました。現在の公益社団法人日本アロマ環境協会(AEAJ)です。

年できごと
1910年ガットフォセが実験中にやけどを負ったと伝わる
1937年著書『Aromathérapie』を出版
1980年代日本でアロマテラピーが広く知られ始める
1996年日本アロマテラピー協会(現AEAJ)が設立

化学者が名付けた、という点が私には面白く感じられます。香りを「気分」だけでなく「成分」として見る目が、最初からあったのです。

アロマセラピーのやり方は?代表的な5つの楽しみ方

アロマセラピーの基本は、香りを空間に広げる「芳香浴」です。はじめての方は、肌につけない方法から試すのが安心です。

代表的な楽しみ方は、次の5つです。

方法やり方はじめての人向け
芳香浴ディフューザーやティッシュで香りを広げる◎ まずはここから
吸入お湯に1滴落とし、立ちのぼる湯気を吸う○ 目を閉じて短時間
沐浴精油を植物油などで薄めてお風呂に入れる△ 肌に触れるので慎重に
トリートメント植物油で薄めた精油で体をなでる△ 濃さを守る
湿布お湯や水に落とし、浸したタオルを当てる△ 肌の様子を見ながら

芳香浴:香りを部屋に漂わせる

芳香浴は、精油の香りを部屋に広げて楽しむ方法です。ディフューザーがなくても、ティッシュに1〜2滴落とすだけで始められます。

お香を焚くのも、広い意味では香りを部屋に広げる楽しみ方です。精油とお香の違いはお香とアロマの違いとは?で比べています。

肌につける方法は「薄める」が大前提

沐浴やトリートメントのように肌に触れる方法では、精油を必ず薄めます。体に使う場合、濃さは1%以下が目安とされます。

植物油10mlに対して、精油は2滴ほど。数字にすると、思ったより少ない量です。

アロマセラピーの効果は?研究で見られたことと、まだ言えないこと

アロマセラピーには、気分や集中に変化が見られた研究があります。一方で、体の不調を改善するとはっきり言える段階ではありません。

レモン56人・ローズマリー144人・認知症の研究のまとめ708人について、見られたことと確認できなかったことをまとめた図

NCCIHも、睡眠への利用について「十分な研究がなく、役立つかは分からない」としています。ここでは、よく引用される研究を3つ紹介します。

レモンの香りで気分が明るくなった研究

アメリカのオハイオ州立大学で、健康な大人56人を調べた研究があります。レモン・ラベンダー・水の3つを、別の日に嗅いでもらいました。

結果、レモンの香りでは前向きな気分が高まりました。本人の期待や、アロマの経験の有無には左右されませんでした。

一方、ストレスホルモンや免疫の値、痛みの感じ方には、はっきりした変化は見られませんでした。ラベンダーも、水と比べて気分の差は出ていません。

ローズマリーで記憶の質が上がった研究

イギリスでは、144人をローズマリー・ラベンダー・香りなしの3グループに分けた研究があります。参加者には、本当の目的を伏せて調べました。

ローズマリーのグループは、記憶の正確さが高まりました。ただし、思い出す速さは遅くなっています。ラベンダーのグループは、作業記憶の成績が下がりました。

認知症の人への研究をまとめた結果

医療研究のまとめで知られるコクランは、2020年に認知症とアロマセラピーの研究を整理しました。13の研究、708人分が対象です。

結論は「役立つという確かな根拠は見つからなかった」です。研究の規模や方法に限りがあり、はっきりした判断はできないとしています。

研究見られたこと確認できなかったこと
レモン・ラベンダー(56人)レモンで前向きな気分が高まったストレスホルモン・免疫・痛みの変化
ローズマリー・ラベンダー(144人)ローズマリーで記憶の正確さが上がった思い出す速さ(むしろ遅くなった)
認知症の研究のまとめ(708人)一部の研究で良い報告あり役立つという確かな根拠

3つを並べると、香りは「気分や頭の働き」に変化が出やすいと分かります。香りは五感の中でも、感情や記憶にかかわる脳の部分に届きやすい感覚です。体の不調に効くかどうかは、まだ分かっていません。

私は、アロマセラピーを「気分を切り替えるスイッチ」として使うのがちょうど良いと考えています。治すためではなく、整えるための香りです。

アロマセラピーは安全?精油を使うときの注意点

精油は、正しい量と方法を守れば暮らしの中で楽しめます。ただし植物の成分がぎゅっと濃縮されているため、扱いには注意が要ります。

原液を肌につけない・飲まない

精油の原液は、そのまま肌につけないでください。飲んだり、目に入れたりするのも避けます。

子どもやペットの手が届かない場所に置くことも大切な習慣です。万が一飲んでしまったときは、無理に吐かせず医師に相談してください。

柑橘の精油は「光毒性」に注意

ベルガモットなど一部の柑橘の精油は、肌につけて日光を浴びるとシミや炎症の原因になります。これを「光毒性」と呼びます。

日本アロマ環境協会が紹介する研究では、市販の精油116種類を分析しています。光毒性の主な成分ベルガプテンは、ベルガモット精油に最も多く含まれていました。柑橘でも、種類によって量に大きな差があります。

ベルガモットの香りの特徴はベルガモットの香りとは?にまとめています。

妊娠中・小さな子ども・ペットがいる家庭

3歳未満の子どもには、芳香浴以外の方法は使わないのが目安とされます。妊娠中の方や持病がある方は、使う前に医師に相談してください。

猫は、体の中で一部の成分を分解する力が弱い動物です。香りを焚く家庭での注意点は、お香は犬・猫に大丈夫?とお香は妊婦でも大丈夫?も参考にしてください。

アロマセラピーをお香で楽しむには?朝の3ステップ

アロマセラピーの考え方は、お香にもそのまま活かせます。大切なのは「香りの種類」より「使う時間と量」を決めることです。

朝の気分で香りの系統を選ぶ、珈琲を淹れる前に1本だけ焚く、換気しながらふっと気づく量で焚く、という朝の3ステップの図

お香は火を使い、煙と一緒に香りが広がります。精油のディフューザーより香りの立ち上がりが早く、短い朝の時間に向いていると私は感じています。

ステップ1:朝の気分で香りの系統を選ぶ

研究の結果を、朝の使い方に置き換えると次のようになります。

朝の気分合う香り使うタイミング
気分を明るくしたい柑橘系起きてすぐ、窓を開けて
頭をすっきりさせたいハーブ系・ウッディ系仕事や勉強の前に
落ち着いて出かけたいラベンダーなどの花・ハーブ作業中ではなく出発前に

ラベンダーは作業記憶の成績が下がった研究もあるため、集中したい場面は避けます。くわしくはラベンダーの香りとは?で紹介しています。

ステップ2:珈琲を淹れる前に1本だけ焚く

朝の珈琲と合わせるなら、淹れる5分前にお香を焚きます。淹れ終わったら火を消し、珈琲の香りに主役を渡します。

香りを重ねすぎないのが、両方を楽しむコツです。組み合わせ方は珈琲×お香の相性ガイドも参考にしてください。

ステップ3:換気しながら「ふっと気づく」量で

お香は1本を短めに、換気しながら焚くのが基本です。香りは強すぎると、心地よさより疲れを感じやすくなります。精油のディフューザーや香水と重ねず、どれか一つに絞ってください。

焚き方の基本はお香を焚く際の注意点、朝の習慣づくりは朝にお香を焚くとは?をご覧ください。

アロマセラピーは「整えるための香り」として朝に取り入れよう

アロマセラピーは、精油の香りを心と体の健やかさに役立てる方法です。病気を治す医療ではなく、気分を切り替えるための暮らしの知恵です。

研究では、レモンで気分が明るくなり、ローズマリーで記憶の正確さが上がりました。一方で、体の不調に効くという確かな根拠はまだありません。

明日の朝は、香りを一つだけ選んで、窓を開けて焚いてみてください。香りと言葉の関係が気になる方は香りと匂いの違いとは?もあわせてどうぞ。

よくある質問

Q: アロマセラピーとは何ですか?

A: 植物から採った精油の香りを、心と体の健やかさに役立てる方法です。日本では医療ではなく、暮らしの中のセルフケアとして楽しまれています。

Q: アロマセラピーとアロマテラピーの違いは何ですか?

A: 違いはありません。「アロマセラピー」は英語読み、「アロマテラピー」はフランス語読みで、同じものを指しています。

Q: アロマセラピーを始めたのは誰ですか?

A: フランスの化学者ルネ=モーリス・ガットフォセが名付け親とされます。1937年の著書『Aromathérapie』で、この言葉が広まりました。

Q: アロマセラピーに効果はありますか?

A: レモンで前向きな気分が高まった研究や、ローズマリーで記憶の正確さが上がった研究があります。ただし、体の不調を改善するとはっきり言える段階ではありません。

Q: はじめての人は何から始めればいいですか?

A: 香りを部屋に広げる「芳香浴」から始めてください。ティッシュに精油を1〜2滴落とすだけでも試せます。

Q: 精油は肌に直接つけてもいいですか?

A: 原液を直接つけるのは避けてください。肌に使うときは植物油で薄め、体なら1%以下が目安とされています。

Q: 柑橘系の精油で気をつけることはありますか?

A: ベルガモットなど一部の柑橘の精油は、肌につけて日光を浴びるとシミや炎症の原因になる「光毒性」があります。肌に使った日は日光を避けてください。

Q: お香でもアロマセラピーのように楽しめますか?

A: 香りで気分を切り替えるという考え方は、お香でも同じように活かせます。朝は1本を短めに、換気しながら焚くのが基本の使い方です。

新井のプロフィールイラスト

この記事を書いた人

新井(あらい)

Me-Kou 運営責任者 / 株式会社S-Log 代表取締役

メーカーでのWebマーケティング経験は20年以上。香りとの出会いは、浄化とメンタルケアでした。忙しい日々のなかで香を焚き、心を落ち着ける時間を持つようになったところ、特に朝、香りで自分をリセットしてから1日を始めると、仕事の質そのものが変わっていくのを感じるようになりました。

「香りは脳に直接届く感覚」。この体感を多くの人と分かち合いたいという思いから、天然お香ブランド「Me-Kou」を立ち上げ、朝の珈琲や瞑想、浄化・開運といった暮らしの習慣にお香を取り入れる方法を発信しています。

このサイトの記事は、自分自身の体験と、公的機関・研究などの公開情報をもとに執筆しています。お香は効果や安全性に個人差があるため、体調や環境に不安がある場合は無理をせず、専門家にご相談ください。

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